もう十分やろ・・・
今日の奈良県は午後から晴天。
ポカポカ陽気に誘われて、妻&愛犬と一緒に近くの公園で昼食。大自然と言わないまでも、こんな近くの公園にある身近な自然と接するだけで、自分もまた自然の一部であることを感じる。
さて、「感じる」で思い出したのだが、私は自分がアトピーになり、アトピーを治したことで、この「感じる」と言うことが、その後の生き方の大きなウエイトを占めるようになった気がする。
感じる。
つまりアトピーを治して以降、私は自分が本当に体験して感じたこと以外は、何かにつけ鵜呑みにしないタイプの人間に変わった。
それは取るに足らないと思われるような些細なことから、身近な所ではこのブログそのものがその典型例。
例えばこのブログで書いているアトピーに関する内容は、どこかのお医者さんが書いておられる内容を、そのまま表現を変えて書き写したものではない。
例えば、リーキーガット(超漏れ症候群)と言うものがある。
これはここ5年程前からよく登場するようになったので、ご存じの方もいる筈。
要するに、腸の粘膜の隙間に穴が開き、アレルギーをはじめとする様々な疾患の原因と考えられているものだ。
このリーキーガット(腸漏れ症候群)、実は私にとっては必ずしも目新しい内容ではない。と言うのも、それはもう40年以上前から甲田光雄医師が唱えておられた内容そのもので、私の年代のアトピー経験者ならお馴染みと言っていい内容だからだ。
で、日本アレルギー学会はこのリーキーガット症候群の診断的有効性を公式に否定しているらしいが、私にとってそれはあまり関心がない。
なぜ関心がないのか?
理由は簡単で、それは実際、自分が体験すれば分かるからだ。
自分がリーキーガットになる生活習慣を一定期間試してみて、それでホントに症状が現れるならそれは半分事実。で、次はリーギーガットを改善する生活習慣を試みて、それでホントに治れば、それは私に関する限りほぼ間違いない事実となる。
体験すれば分かる。
体験しなければ、それは理論の世界どまり。
たったそれだけの話ではないか。
やり方なんて簡単だ。
で、私が実際やったのは、ご飯中心の食生活を小麦中心の食生活に変える。これだけ。具体的にはご飯を止めてパン、パスタなど「グルテン」を多く含む強力粉中心の食事に切り替えた。
これを2か月続けたら、案の定と言うか、予想通りと言うか、左の脇腹辺りの皮膚がカサカサしてきた。で、お腹も膨満感+昼食後の睡魔が半端なくなってきた。
「なるほど・・・」「グルテンと添加物〇〇〇と・・・」
「もう十分やろ」
リーキーガット、と言うか呼び方なんてどうでもいいし、誰が認めようが認めまいが、そんなこともまたどーでもよいのだが、とにかくアトピーは皮膚の病気ではないし、「胃腸を健全化」を最優先に進めば、治るのが当たり前の疾患であることは、もう私自身の中ではとっくにケリがついている。
生々流転。時は流れ、時代は変わる。
それは、「時には大きな変化を余儀なくされる」という意味でもあるだろう。
しかし、私は思うのだ。
変えなくてもいいことを、敢えて変える必要もないだろう。
変える必要がないから変えないだけ。
「胃腸の健全化」
私が、この言葉を使い始めてから今年で21年目。
アトピーは皮膚の病気ではない。アトピーは胃腸の働きを健全化することで治せる。このことは理論や理屈ではなく、元重症のアトピー患者である私自身が文字通り自らの身体を使って得た「体験」なのだ。
しかし、しかし・・・である。
「もうホンマに十分やろ・・・」
アトピーの治し方を検証するような「体験」は、これがもう最後やな・・・。
これからは、釣りとか料理なんかの経験数をもっと増やそう・・・。