飛鳥旬のブログ

自分のアトピーは自分で治そう!

今更ながら

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竹林に一本だけ白梅を発見


「今更ながら・・・」ではあるが、身体と言うのはやはり「こころ」と密接に関係している。そんなことを痛感する今日この頃である。

この現実を最初に実感したのは、アトピーが完治した直後だったと思う。

いや、それまでも薄々感じてはいたのだが、アトピーと言う病(やまい)の渦中だと、「まあ、こんなものか・・・」と思う部分も多々あった。

心配、不安、恐怖心、不信感、その他諸々。

生きている以上、これらの感情は好むと好まざるとに関わらず勝手に湧いてくる。


今まで多くの方からアトピーの相談を受けてきたが、振り返るとその解決策としては、身体的な面より精神的な面に関連するケースの方が多かったように思う。

例えば、こんな感じ。

アトピーと言う病気を治す場合、基本的な治療となるのは排泄機能を高めること。つまり「食べたものを滞りなく出す」体質に移行することで、難しい話ではない。

で、具体的には「少食」。
そして「胃腸の健全化」となる。

で、実際、便通が良くなればそれだけで炎症が消えるので、これは分かりやすい。

ところが、

対策、つまり治療法はこんなに簡単で単純なのに、実際はそんなにうまくゆかない。

なぜなら、人間には「こころ」があるからだ。

「こころ」「心」「精神」。

過去20年の間、自分がひたすら取組んできたのは結局、ここだったようだ。多分、自分がアトピーじゃなかったら、全く関与しない世界だったかもしれない。

 

禅僧、カトリックのシスター、哲学者カントの純粋理性批判

若い頃、これらは自分には全く理解できない世界。まるでチンプンカンプン。
「何なのこの人たちは?」「何が楽しい?」「オレには分からん」

それが、この歳になって見える世界も大きく変わった。それはじっと座って、ただ自分と向き合う時間の中でのみ「こころ」のあり方に触れられるから、かもしれない。

そして、このことはずっとアトピーと関わり続け、読者の方々と一緒に考えてきた流れの延長線上にあるもので、きっと自分の財産なのだ。

コロナ禍の今、いつも何かに急き立てられるような日常から少しだけ距離を置いて、静かに自分と向き合う時間。大事にしたいと思う。