条件は何もかも揃っている
最近よく思うコトがある。
それは何かを「始めよう!」と思った時、今ほど条件が整った時代は過去に無かったのではないか?と言うことだ。
例えば「脱サラ」。
ひと昔前なら、普通のサラリーマンが「会社を辞めて自分で何かを始めよう!」と思っても選択肢は限られていた。
コツコツとお金を貯めて飲食店を開業するとか、今までの経歴を活かしてブローカー業を営むとか、せいぜいそんな選択肢しか無かったように思う。
またせっかく開業資金を集めて独立開業まで到達しても、日々の生活だけで精一杯で、「何のために独立したのやら・・・」となるパターンも多かった。
ところが、今は違う。
わざわざ開業資金を貯めて店舗や事務所を借りなくても、スマホとパソコンさえあれば、仕事は自宅でいくらでもできる。
このパターンで全ての人が成功してハッピーになれるとは思わないが、少なくともひと昔前よりは働き方の選択肢が増えたことは確かだと思う。
このことが、実はアトピーにも同じことが言える。
私の時代やそれ以降の時代(2000年頃まで)と比べて、今やアトピーは比較にならないほど治しやすい疾患の一つとなった。
治すための条件が、少なくとも環境面では何もかも整っているからだ。
私の知る限り、アトピーと言う病気を治す場合にはそれが成功しても失敗に終わっても、そこには必ず食生活が関係している。
つまり、毎日の「食事」はアトピーを治す鍵なのだ。
勿論、ストレス等、精神面の影響を無視することはできない。
それでもストレスは毎日の食事と比べるとウエイトが低く、現実的にはアトピーが良くなることで大きく軽減されるのが普通だ。
ところが、
厄介なことに、食事がアトピーを治す鍵だと分かっていても、そのアトピーを治すための食事を続けることがストレスの元凶。と言う事態に直面することは多い。
「ケーキ食べたいのに・・・」
原則、アトピーにとって「甘いモノ」は大敵である。
理由を書くとキリがないので割愛するが、本気でアトピーを治したければ「甘いモノ」は控える。これが私の時代や2010年くらいまでの鉄則であり、実際、私自身も「砂糖断ち」を前提とした食生活でアトピーを治している。
で、それ以降、いろんな甘味料が出ては消えた。
つまり、実際に「使える」と思えるような商品は無かった。
ところが2015年以降、この分野の製品開発は瞬く間に進化した(ように感じる)。おそらく、その背景には糖尿病治療の変化がある。
と言う訳で、これから「アトピーを治したい!」と思って取り組む人は、私の時代よりもずっと我慢や辛抱しなくても済むようになるはずだ。
実際、「これだったら全然いいじゃない!」と思いチョコレートや菓子類は既に販売されていて普通に誰もが入手できる。
それは、一部の薬局や健康食品店しか取り扱わないような過去の商品とは違う。
一度、ロッテ、シャトレーゼ、サラヤなどの食品メーカーのHPを覗いてみるのもいいだろう。
私の時代(1990年代)なら絶対に存在しなかった「甘いモノ」が並んでいる。
そんな「甘いモノ」を必ずしもお薦めする訳ではないが、「これだったらいいか・・」と思うものがあるのも事実。と言うか、我慢我慢で爆発するよりはずっといい。
今回は「甘いモノ」の話。
で、次回は「小麦」の話をしたいと思う。
アトピーを治す場合、食生活の主役は「お米」であり、決して「ラーメン」や「パスタ」や「パン」などの「小麦」ではないのだが、この辺りの事情も変化しているからだ。
「このラーメンならアリやん」
そんな商品が開発され、既に販売されている。
世の中は常に変化している。
アトピー患者を取り巻く環境は2020年を境に、大きく変化しているように思える。