アトピーと感染症
新型コロナウイルスのワクチン接種が本格化している。
妻(医療機関での事務)は既に接種済みだが、自分はまだ順番を待つ身。
2度目の接種が終わった際、熱が出て寝込んでしまった妻の様子と見る限り、その日は大事を取って休む等、一応、用心はしておいた方が良さそうな気もする。
さて、今回は感染症の話。
実は私、アトピーが治る前までは非常に感染症に罹りやすい体質だった。
元々、生まれつき身体は丈夫な方ではない。
それに加えてアトピーになってからは、常に感染症とは隣り合わせの生活を余儀なくされた感がある。
具体的に言うと、ヘルペスは日常茶飯事。で、掻き壊した皮膚から侵入したと思われる黄色ブドウ球菌からか、突然、熱を出しては寝込むことも度々あった。
感染症の場合、高熱の場合は比較的分かりやすい。
一方、数週間も続く微熱の場合だと、医療機関に行くか行かないかの判断さえも難しく、これが「命取りになりかねない場合」もある。
事実、私はこの「命取りになりかねない場合」を経験しているのだが、それは脱ステロイドを強行した時の微熱を、「好転反応」と勝手に判断してしまった失敗による。
「アトピー患者、感染症で死亡」
黄色ブドウ球菌が心臓の弁に付着して命を落としたアトピー患者の存在を知ったのは、この時が初めてだったが、それ以来、私の「感染症」に対する認識は一変した。
と言うのも、それまでの私は「感染症なんて抗生物質の投与で完結でしょ?」程度の認識だったからだ。
だが、あの時は自分が死んでもおかしくない状況だったのだ。
実際、あの時、脱ステによる熱を「好転反応」などと思ってもう1週間頑張っていたら、いまこのブログを書いている飛鳥旬は無い(と実感として思える)。
そのお陰か学習効果なのか、アトピーが治ってから今日に至るまでもう25年以上、感染症には罹っていない。
いや、厳密に言うとインフルエンザウイルス等、感染はしたのかもしれないが、発症はしていない。
「感染しても発症はしない」
この感覚をご理解頂けるだろうか?
例えば、
職場で、「ん?熱っぽい・・・」と感じた時。
帰宅して確認すると、確かに微熱がある。
そんな時、私は迷わず市販の風邪薬を飲んで寝てしまう。入浴する時もあるが、面倒な時は迷わずそのままベットに直行する。
すると翌朝。
何事も無かったかのように、身体は元に戻っている。
で、そんな時は大抵、12時間以上は眠る。相当量の汗も出ている筈だ。
と言う、ちょっとした対応なのだが、私はこれで一度もインフルエンザに罹ったことはない(今後の話は別として)。
さて、
「ワクチン接種は受けない方がよい」
そんな説もあると聞く。
医学的な話は分からないが、今の私にはこの説を受け入れる選択肢はない。
感染症に有効な手段があるなら、例えそれが100%の可能性ではなくても享受する。
そう思えるのは「世間一般がそうだから」ではなく、文字通り自分自身の死ぬほど苦い経験が過去にあるからだ。