飛鳥旬のブログ

自分のアトピーは自分で治そう!

糖質制限食に付いて思うこと

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散歩道

アトピーを治すのに糖質制限は必要ですか?」
「飛鳥さんは糖質制限食をどう思われますか?」

最初にこの類のご質問を頂いたのはおよそ10年くらい前。つまり2010年代に入ってまだ間もない頃だと記憶している。

糖質制限食と言えば京都高雄病院の江部康二先生がその第一人者だが、私個人にとっての江部先生はアトピー患者と主治医、と言う関係である。

江部先生ご自身が糖尿病を発症されたのが90年代の後半とお聞きしているので、当然、私が高雄病院でアトピーの入院治療をしている頃は、「糖質制限」と言う言葉さえお聞きしたことはなかった。

「じゃ、私自身のアトピーは?」と言えば、糖質制限食で治した訳ではない。

事実、私は高雄病院での入院期間中に「絶食療法」は経験したが、糖質制限食は経験していない。と言うか、その「絶食療法」でさえ主食は玄米食、カロリー計算は栄養士さんの指導の下で行われていた。

つまり、糖質の制限は一切していない。と言うことだ。

で、平たく言うと、私はこの入院期間中にアトピーが治ることを確信したのだが、その方向性と言うか、方法論が何かと言えば、それはあくまで「少食」だった。

  1. 甘いモノを避ける(白砂糖断ち)
  2. 加工食品を摂らない
  3. 小麦粉よりもお米(ご飯食)

等々、もちろん最低限のお約束事はあった。だが、「炭水化物(糖質)ではなく蛋白質を積極的に摂取!」はなかったのだ。

では、

「炭水化物を摂取しながら、どーしてケトン体を維持するのだ?」と、少しでも「糖質制限食」を知っている人なら疑問に思う所だが、私の知る限り、当時の答えはやはり「少食」だった。

時間のある人は図書館に行って、甲田光雄医師の著書を確認して欲しい。

ケトン体回路の確立は「蛋白質の摂取」ではなく、「炭水化物(玄米菜食)の超少食療法」の筈だから。(私の読み違いでなければ・・)

これが、当時の主流だったのだ。

話を戻そう。

アトピーを治すのに糖質制限は必要ですか?」
「飛鳥さんは糖質制限食をどう思われますか?」

このご質問に対する返答である。

正直な所、私はアトピー治すだけならスーパー糖質制限食は必要ないと思う。(但し、糖尿病を併発して場合は別)。

理由は単純で、「続かない」から。

では、なぜ続かないのか?

その理由も単純で、平たく言えば「お金」と「時間」、そして最大の理由は「食べたいものが食べられないから」だと思う。

だからと言って、糖質制限食を否定するつもりは全然ない。

例えば

「お腹減った!」と感じて食べる場合、ラーメン&チャーハンを食べた時と焼肉だけを食べた時とでは、その後の倦怠感がまるで違う。

焼肉だけで済ませた場合、少なくとも食後に眠くなることはない。

これは厳然とした事実なので、認める他ない。

一方、脂質を増やしてケトン体の摂取を上げることが身体にとって良いのかどうかは、はっきりと結論づけることができない。と言う意見もある。

いずれにせよ糖質制限食の是非は、時間が証明してくれると思う。

と言う訳で、

糖質制限食。私自身はある程度糖質を意識した食生活を心掛ける一方で、それは無理のない範囲にとどめるつもりだ。

但し、血圧、血糖値、コレステロール値に問題はないが、今後、この数値に少しでも変化があれば、糖質制限食は真っ先に取組んでみたいと思う。

ご質問頂いた皆様。こんな感じです。