肌が乾燥する時期だからこそ。
毎朝、通勤電車の中で出会う学生達。
同じ時刻に同じ車両に乗り込めば、そこには大抵同じ顔ぶれのメンバーがいて、話し掛けることもなければ、話しかけられることもない。
それはいつもの日常。だがそんな日常でさえ、気づくことがある。観察している訳ではない。が、自然と目に飛び込んでくる。
それは肌(皮膚)の変化。
「ん?」「あれ?」「・・・」
「肌の艶が消え、顔全体が白っぽい」
これは少し危険な兆しだ。
こういう変化を見逃さない大人が周りにいればラッキーだが、この年代だとまだ自力では気付けないと思う。
コロナ禍で自宅にいる時間が増えて運動量が減ったとか、逆に食事の量が増えたとか、甘いモノの摂取量が増えたとか、理由は様々だろう。
しかし、有難いことに内蔵(特に消化器官)の疲労は必ず皮膚に現われる。
だから、そんな時は「お腹減ったー!」と感じてから食べるようにすると直ぐ元に戻るのだが、これに気付かずダラダラと同じパターンを続けると習慣化して厄介な事態に陥る。
その典型例がアトピー。
アトピーはある日突然、何の前触れもなくいきなり発症する疾患ではない。「アトピー性皮膚炎です」と医療機関で診断される前に、既にいくつかの兆候はあった筈なのだ。要は、それに気付いて対処したかしなかったか。いづれかなのだ。
逆の見方をすれば、アトピーと診断されたなら、既に胃腸の働きは悪くなっていると思った方が良い。それを確認する方法は簡単で、便通及&便を確認すれば納得がゆく筈。
アトピーを本当に治したいなら、ここがスタート地点。
自分自身の経験から言うと、アトピーのままの日々とアトピーの全くない日々とでは、その後の人生はガラッと変わる。
アトピーさえ治れば全てOKと言うつもりはない。アトピーが完治してもその後の人生は続く訳で、当然、乗り越えなければならない問題は次から次へとやってくる。
しかし、それでも私は思うのだ。
「アトピーなんて病気は出来るだけ早く治して(完治)しまうに限る」と。で、アトピーの無い体で、そこから自分の人生を歩んでみる方がよい。と。
私は今でも、「アトピーは治してナンボ」だと思っている。
何故なら、それは治ることが最初から分かっているからだ。しっかりした道を歩めば、方法さえ間違わなければ、それは治ることが最初から分かっているからだ。
これは、私がアトピーだった時代とは大違いだ。
既に時代は変わった。移行期とか過渡期とか、そんなものではない。これはハッキリしている。「治るかな・・・?」「治らないかも・・・」ではない。
アトピーは自分で治す疾患。いや、自分でしか治せない。何故なら24時間、自分以外の他者が自分を管理することはできないから。そういうことなのだ。
食べ過ぎない。
甘いモノを控える。
冷たい飲み物を控える。
120%よく噛んで食べる。
大半のアトピーは食生活を見直すだけで大きく改善する。一気に完治を目指すと気持ちが続かなくなる。アトピーとの戦いは長期戦だから。
だから、ひとつひとつ小さな戦いを制する。
多分、これが一番確実で安心だろう。過去の20年がそうであったように、これから先もアトピーを短期間で一気に治す魔法の杖は登場しないと思う。
だからそういうものには期待せず、まずは自分を信じで歩み始める方が賢明だろう。