飛鳥旬のブログ

自分のアトピーは自分で治そう!

入院していた頃の出来事

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田植え

最近、すこぶる体調がいい。

私の場合、毎年この時期になると体が重く、頭の芯のスッキリしない日が多いのだが、今年は新型コロナの影響で普段より気を付けていたせいか、すこぶる調子がいい。

「気を付けていた」と言っても、特別なことはしていない。

「お腹減った!」と感じたなら食べる。
「お腹減った!」と感じてないなら食べない。

昼食の時間でも、お腹が減っていないなら、他のことをして時間を過ごす。すると大抵、夕食前には「お腹減った!」となる。そして夕食はゆっくりよく噛んで食べる。

これを続けていると、ホントに体調がよい。

最初に私がこのことに気付いたのは、アトピーが悪化して入院している時だった。
当時の私はステロイド離脱によるリバウンドからアトピーが劇的に悪化。殆ど身動きが取れない状況のまま、京都のT病院に入院したのだった。

この病院で私は「絶食療法」なるものを経験することになるのだが、とにかく今、自分が健康でいられるのも、この病院での体験が大きく影響しているように思う。

その「絶食療法」を簡単に説明すると、最初の2日間で食事の量を減らして、後の3日間は「すまし汁」だけ。そして、後の2日間でゆっくり普通の食事の戻す。と言うもので、当時はこれをワンクールと呼んでいた。

私は、この「絶食療法」を入院中のひと月で3クールやったので、殆ど「絶食療法」をするために入院していたのようなものなのだが、この入院期間中に、私の今まで経験したアトピー治療の常識はぶっ飛んだ。

それは、これまでの治療では考えられないような変化が連続して起きたからだ。

結論から言うと、この入院期間中に私のアトピーはそれはそれは劇的に好転した。
勿論、それが「完治」でないことはそれまでの経験値から分かってはいたけれど、それでも、この時の経験は「治せる!」と言う確信を得るには十分な体験となった。

当時の面白い話をしよう。

あれは確か2クール目が終わって、回復食の時だった。
昼食の3分粥を食べた後だったと思う。ベッドで横になっていると、突然、お腹が物凄い勢いでゴロゴロと動き出した。

「なんだ!」「なんだ?」

そう思って観察していると、次はいきなりブォーと言う爆音と一緒に大量のガスが噴出。その時間がまた長い。続く続く。「いや、もーええやん」って感じ。これだけの長い時間、大量のガスが出たのは生まれて初めての経験だった。

で、やっと止まったと思ったら、再びゴロゴロのお腹が動き出す。「少し治まったかな?」と思って、寝返りを打つと、またゴロゴロ・・・。この繰り返しが延々、1時間くらい続いた。

「看護婦さん入ってきたらどうしょう・・・」

当時、私はまだ30歳。多少なりとも、それなりの「恥じらい」はあった。で、それまで個室しかないことにブー垂れていた私、この時ばかりは「個室で良かった!」と心変わり。

さて、1時間後、私のお腹はペッタンコになった。
いや、ペッタンコと言うよりも、凹(くぼんだ)といった感じになった。

と、同時に、この日を境に私のアトピーに大きな変化が生じた。

炎症が消え始めたのだ。それまで18年間、何をやってもダメだった皮膚の炎症が、しっかり目視できる程、1日単位で消えているのだ。

こうなると、夜、シャワーを浴びる時間が待ち遠しくなった。

普通、入浴後の数時間と言うのは、症状がピークを迎えることが多い。体内の血流が促進されることで、発作的な激しい痒みを誘発するからだ。

ところが、お腹がへこんで胃腸の働きが活発化して以後、皮膚の炎症(赤み)は日に日に消えた。

それだけではない。

頭の中がスッキリして鼻が通り、鼻炎が治ってしまっただけでなく、それまで私を悩ませていた結膜炎まで消えた。(因みに、私の場合、喘息は元々ない)

この時の驚きは、今も鮮明に憶えている。

しかし今思うのは、それは決して不思議でも奇妙でもないと言うこと。
それは毎朝、いつもの〇時△分の電車に乗れば、目的地である会社や学校には〇時△分には到着するくらい、普通の事なのだ。

説教じみたことを言うつもりはないのだが、今はグルメとかなんとか言って、TVを観れば食べるシーンばかりが当たり前のように映し出される時代だが、実はそうでない国の人達も沢山いて、私達の食生活パターンの方がむしろ少数派なのかもしれない。と言うことが今回のコロナ禍を通じて再認識させられた気がする。

私自身、決して食べることが嫌いではないし、気の合う仲間同士でワイワイ飲み食いするのは大好きな方なのだが、ホドホドと言うか、やはり自分の健康は自分で守るほかないだろう。