アトピーとは一生お付き合い?
見渡す限り、新型コロナウイルスの話題一辺倒になってきた。
その影響もあってか、私個人としては、最近テレビを観る機会がめっきり減った。
元々、あまりテレビは観る方ではないが、特に最近は「コロナウイルスの情報ならネット&新聞だけで十分だ」と思うようになった。その理由を考えてみると、これはマスコミの報道の仕方によるところが大きいのだが、とにかく「そんなことはどーでもいい」と思える報道が多くてウンザリしているのかもしれない。
例えばパチンコ店。
営業自粛をしないパチンコ店に対して、府や県が名前を公表するのはある意味致し方ない気がする。だが、そのパチンコ店に並ぶ客の行列を上空から映し出し、さらにその客個人に対してインタビュー中継する必要性はあるのだろうか?(ヘリまで飛ばして)
この報道を見て、私はあまり良い気はしなかった。
その理由は「このシチュエーションなら当然そうなるよな・・」の展開を予期して、案の定そうなったからだ。その瞬間「もうこういうのは見たくない」と思った。
私自身パチンコはしないし、ここでパチンコをする人を擁護するつもりはないのだが、そういうこととは別に、この報道を見て嫌な気持ちになったことは事実だ。
新型コロナに関しては色んな人がいろんな話をしているが、私自身は今「誰にも分からないものは誰にも分からない」と思っている。もう少し時間が経てば分かることも、今は分からない。そういうことだ。
そして物事には努力でなんとかなることと、努力だけではどうにもならないこと(人智を超えたこと)のふたつがあるように思う。
このことに関しては頭で考えたり、本を読んだり、勉強したからではなく、直接体験を通じてそう思うのだが、私の場合、アトピーがまさにそうだった。
実を言うと、アトピーを治すプロセスで、私はこの二つの側面を両方同時に体験した。つまり、自分の努力だけでなんとかなることと、自分の努力だけではどーにもならないことの両方だ。
例えば、食事やスキンケア。
これは、自分の努力だけで何とかなる例のひとつ。
いや、何とかなると言うよりは、どーにでもなる。と言った方が良いかも知れない。
一方、環境と時間。
これは、自分の努力だけではどーにもならない。
アレルゲンを除去しようとしても、世の中にある花粉を絶滅させることはできないし、いくら努力しても、人体の細胞が入れ替わるにはそれだけの時間を要する訳で、これを短縮して3日で完治させることは土台無理な話なのだ。
では、アトピーは治らないから、一生お付き合いするしかないのか?
そう聞かれれば、それは全然違う。アトピーは一生お付き合いするような疾患ではない。治るのが当たり前だし、治らないには、やはり治らない理由がある。
私が思うに、アトピーに特効薬はないし、逆にそんなものは必要ない。
当たり前のことを当たり前にキチンと継続する。
これだけで大丈夫なのだ。
何かをして治す。何かをしなければ治らない。
そうではなくて、元々あるもの。元々備わっているモノを引き出す。
このような視点で取組む方が、結果的には良いようだ。