飛鳥旬のブログ

自分のアトピーは自分で治そう!

ご飯 or パン

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スズメのねぐら。

 

散歩中、雀の塒(ねぐら)を見つけた。チュンチュンとやたら鳴き声がするので近づいて見ると、おびただしい数の雀が枝にとまっていた。稲刈りの終わった田んぼで虫を探しては、ここで群れを成して眠るのだろう。確かにこの木の中だと、外敵からも発見されにくいだろう。

先日、読者の方からお問合せを頂いた。内容は「何故アトピーにはパンよりご飯の方が良いのですか?」。答えは簡単。それは「コメに比べて小麦は消化するのが大変だから」。ちなみに「パン」は小麦の代表と言うだけで、パスタもヤキソバもラーメンもうどんも意味は全部同じ。小麦に含まれているグルテンは、コメに比べて消化に要するエネルギーが高く、これがアトピーを治す場合には良くない。

これは実際やってみると結果はハッキリ。簡単に「体感」できるだろう。試しに2週間、小麦材料のものを一切食べないか、あるいは極端に減らしてみよう。いや、期間は1週間でも良い。朝食のパンをお粥に。午後はラーメンやパスタを控え、ご飯とみそ汁(本物の味噌)をベースにする。これだけで身体の調子は良くなる。

その際、同時にやることがある。それは「よく噛む」こと。よく噛むことの恩恵はたくさんあって書き出せばキリがないのだが、アトピーには唾液で消化が促進される点と、少食で満足できる点が大きい。アトピーを治す場合のポイントは消化と吸収に尽きると言ってもよく、食べたものがしっかりと消化されないと、当然、吸収も上手くゆかない。言い換えると、消化にばかりエネルギーを消耗して吸収に回らないと、代謝がうまく機能せずアトピーはいつまで経っても治らない。

過去、20年アトピーの治し方に関する質問を受けてきて思うこと。それは「治し方」そのものはシンプルなのだが、後は本人がその「治し方」に対してどう取り組むか。全てはここに帰結するように感じる。「よく噛む」なんて誰でもできることで、お金も掛らない。パンやパスタやラーメンだってアトピーが治ってしまえば食べればいい訳で、何も死ぬまでストイックな禁欲生活を送る訳ではない。

アトピーを治せない多くの人が誤解している点もここだ。まず断言していいと思うが、今やアトピーは普通に治せる病気で、その治し方(方法論)もほぼ出尽くしている。だから、後はやるだけ。それは掛け算ができるように九九を覚えたり、自転車に乗れるように練習したのと同じこと。純粋でひたむきな努力しかない。この努力を回避できるよなノウハウなど存在しない。

それからもうひとつ。実は、アトピーだけを治す特別な方法なんて存在しない。例えばご飯(おコメ)中心に和食を心掛けていると、訳の分からない体のだるさや倦怠感から解放される。これは私の場合だが、小麦中心の食事(ラーメン&パスタ)が重なると、決まって片方の鼻が詰まる。そして便通も悪くなる。だから自分の体調を良い状態のままで維持するなら、自ずと和食になる。

先日、人間ドックで健康診断を受診した。全て「異常なし」。だからと言って特別なことは何もしていない。和食を中心に良く噛んで食べるだけ。勿論、甘いモノも食べるし、ラーメンやパスタも食べる。自分はベジタリアンではないし、ストイックな食生活が出来るタイプの人間でもない。それでもアトピーは治せた。要は何とでもなるのだ。だからこそ思う。アトピーは治してナンボだと。